2018年5月26日、日本臨床工学会で「平均血圧を用いた透析中の除水管理」について発表してきました。

  • 補液が必要となる血圧低下イベントが生じた前に、平均血圧は収縮期血圧と比較してより早く低下する傾向にあった。
  • 補液時、補液前15分時点において、平均血圧は収縮期血圧より有意に低下していた。その他の時間帯では有意差がなかった。
  • 平均血圧をモニタリング(コンソールや記録用紙)することで、血圧イベントが少なくなる可能性がある。

多くの透析施設が、収縮期血圧で除水コントロールをしていますが、平均血圧をモニターすることで患者さんの状態変化を早く捉えることができそうです。

色々なモニターデータを使って、安全な透析治療を目指したいと思います。